過去の秘箱


彼とのメール交換…それは、父も妹も誰も入れやしない、二人だけの世界……。


彼と繋がっている、全身全霊に喜びが満ちて、この幸せがずっと続きますようにと……沙織は手を合わせ神様に祈った。


ある晴れた日曜日。


沙織は電車で1時間揺られ、元居た中学校に着いた。


部活に明け暮れる彼に会う為に……。


時間をかけて作ったサンドイッチ、横に並んで一緒に食べた。


沙織にとってはかけがえのない幸せに溢れた時間だった。


ずっとずっと見ていたい、ボール操る、彼の姿……。



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