ずっとずっと大好きな人
私の回りは、勝利で盛り上がっていた。
自由席の方では、『大地! 大地! 大地!』とコールされていた。
私は……。
全身の力が抜けて、座席に呆然と座っていた。
視界が少し歪んで見えるのは……。
ん?
急に横からハンカチを出されて、そっちを見た。
「剛?」
「どうせ、今から泣くんだろ? 貸してやる」
剛はそう言ってから、私の目元と目尻にハンカチを軽く当てた後、私の手に押し付けるようにハンカチを渡した。