ね、先生。
入部届けを渡し終えた私が部室から出て、大きく深呼吸をしてると、


「ぷっ。」


後ろから笑われる。


「?! せ、先生~?!」

「真鍋に何緊張してるのッ?」

「え、えっ、、///」

「先生にもそういう初心な所見せてもいいと思うんだけどー(笑)」

「な、なんでですか、、///」

「なんでってコトないだろ?
 オレには緊張しないかぁ~?」

「・・・。」


 -な、なんで
  先生に緊張しなきゃいけないの?-


私が、そんな事を頭の中で突っ込んでると、


「ホラ、葵行くぞ。」


先生がテニスコートへと指刺す。


「見学していくんだろ?オレの素晴らしいテニス姿を!!」

「・・・。」


無反応な私。


「な、なんか突っ込めよ! ・・・恥ずかしいじゃん。」

「ならやめときゃいいじゃん。」



授業中の怖い先生しか知らなかったら、きっと、こんな口は利けなかった。

でも、

試験の時のあの微笑と、

面接の時の話をしてくれた先生を知ってたから、私は普通に話せた。
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