ね、先生。
式は滞りなく行われ、予定通りに午前中に終わる。
そして、私達は片付けを始める。


沢山の花束や、荷物を抱える先輩達が体育館の外に集まる。
そこでは、在校生や、同じ卒業する同級生達と写真を撮ったりしてた。
倉庫から体育館へと運んだイスを抱え、また倉庫へと運ぶ途中、


「桜井!!」


私は呼び止められる。


「・・・先輩。」


私を呼び止めた先輩は、真鍋先輩だった。


「・・・今日でお別れだな。
 桜井には色々迷惑掛けたけど、、、ごめんな。 反省してる。」

「・・・いえ・・。」

「写真、一枚お願いできないかな?」

「・・え?」

「いや、無理ならいいんだ。」


私はコクリと頷いた。
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