ね、先生。
なーんで、せっかく先輩と話してた時に邪魔しに来るかな?渡部先生!


「お母さん、心配して電話してきたんだぞ。」

「・・・。」

「え?!昨日って、、、俺が誘ったから?」


先生の言葉に先輩が驚いた顔して、私に聞いてくる。


「いえっ!何でも無いんですっ、、!!」


私が慌てて言ったその時、


「真鍋~、何してんのっ?ちょ、、こっち!!」


後ろから先輩を呼ぶ、先輩の友達らしき人の声がする。


「あぁ!今行く!!
 ・・・ごめん。桜井。またなっ。」


先輩は何かを思い出したように、その友達の方へと走って行った。




走り去る先輩を見てる私に、


「・・・アイツはやめとけ。」


先生は呟くように、確かにそう言った。


「・・・えっ?!」

「いや、何も無い。
 今日は早く真っ直ぐ家に帰れよ~。」


そう言って先生の足が動き出す時、朝一番のチャイムが鳴った―。
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