ね、先生。
放課後。

私達は3人で渡り廊下にいた。


「・・・渡部先生。7月に結婚するらしい。 担任が帰りに話してた。」

「えっ?!
 マジで。 何それー!!!」


沢田くんの話に、里美は足をジタバタさせながら怒ってた。


「もぉ~~、葵はそれでいいのっ?!」

「・・・もういいよ。 もういい。」


私の言葉に、沢田くんが里美の肩を叩いた。



それから

渡り廊下の手すりにつかまり、一段上の棒に足を乗せて、私は叫んだ。


「・・・渡部隼人のばぁーーーーかぁ!!」



それに負けじと里美と沢田くんも続く。


「アンタねー!おネエと葵と泣かせるんじゃないよぉー!!!」

「俺に偉そうな事言ったくせに!何やってるんですかー!!!」


沢田くんが言い終えた後、


「剛、それおかしくない?
 やってるんですかーじゃなくて、やってるんだー!で、いいでしょ。」


里美が突っ込む。


「あぁ、、そうかっ。」

「・・・クス。」

「・・・アハハハッ。」


3人で笑ってると、下から


「ちょっとー、面白そうなことやってるわねっ!」と、神田先生が声を掛けてきた。
< 268 / 278 >

この作品をシェア

pagetop