ね、先生。
 タッ、タッ、、、


静かな教室の中で、先生の歩く足音だけが聞こえてた。

そして、その足音はたまにクラスメイトの机の前で止まる。


 -答案見てる。-


そう思ったとき、足は再び動き出す。



 -やだ、こっちきてる。
  私の前で止まらないで・・・-


そう思う心の中で叫んでると、先生の足は私の前で止まる。


 -げ、、最悪。-


そう思いながら、

ゆっくりと顔を上げると、

先生と目が合った★


 -・・・げっ。-


先生は少し微笑んで、メガネの位置を直しながら後ろの席へと、私から去っていく。



 -・・・なんで笑われんの?
  どっか、間違ってる???-


そんな事を考えながら、

一方で、

先生のメガネの奥の瞳が優しかったことと、案外といい先生なのかも?って思ってた。
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