ね、先生。
授業が終わると、


「葵、ちょっと、、」


先生に廊下へと呼び出される。




「なんだ、コレは、、。」


親指と人差し指で先生は退部届けをつかみ、私の目の前でヒラヒラさせる。



「・・・退部届け。」

「だから~、ラブレターなら喜んで受け取るって言ってんだろ?」

「・・・。」


少し呆れた表情をした先生は、


「お前がテニスを辞めたい理由がわかんねーんだよ、、。」


そう言った。

私はムスっとして、

 -・・・だ・か・ら。
  先生に言ってもしょうがないでしょ?
  美加の事、先輩の事・・・ -


そんな事を考えてたと思う。
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