ハーレムプリンセス

そういえばアタシ自己紹介してなかった…。



『柏木姫菜です…呼び方は適当に呼んで下さい!クラスは…分かりません…』

「プハッ!!アハハ!何だよ適当って!!しかもクラス分かんねぇってどういう事だよ!!」



そう言って舜が大爆笑する。


そんなに笑らわなくてもいいじゃんか!!



分かんないもんは分かんないんだから!!



「じゃぁ僕姫って呼ぶ!!」


ひ、姫!?


それはちょっと…。



『他の呼び名でお願いします…』



そんな可愛い呼び方はちょっと恥ずかしいと言うか何と言うか…。



「えー??他って?」

『普通に柏木とか!』

「無理、却下」

『なっ!?』



そう話しに割り込んで来たのは金髪男…すなわち舜。



『な、何で!?』

「これから四六時中一緒にいるってーのに柏木なんてよそよそしいだろーが」



ゔ!た、確かに…。



四六時中は大袈裟だけど…。



『あ!カッシーとかどうです!?』

「って事で姫に決定〜」

『ちょっ!』



無視ですか!?
アタシの話しを聞いて下さいよ!!てか強制じゃん!!



「あ、後…敬語禁止!俺らタメなんだから」

「そうそう!!だから姫!!使っちゃ駄目だよ?」



紫苑君!!君は何て可愛いんだ!!



『うん!よろしくね!』



アタシも精一杯の女の子らしい顔で返す。



アタシ的に精一杯ね?まぁ獣に見えたとか見えないは知らないフリをしとこう。



そして私は思った。



この世に神は存在しないのだと……。




< 24 / 121 >

この作品をシェア

pagetop