ハーレムプリンセス

生徒会室で暇を持て余していると、突然、校内放送が流れ出した。






《……ただ今から学園のお姫様を賭けたゲームを開始する。》





校内放送の声は、葵さんだった。





《柏木姫菜。》



『は、はいっ!!………あ』





葵さんのあまりの声の迫力にいるわけないのに返事をしてしまった。。





《お前が捕まったら、その時点で即ゲーム終了…。条件としてこの学園から去っもらう。もしも…お前が生き残ることが出来たら、ここに残る事を認めてやってもいい。》





《制限時間は1時間。見つけた出せた奴には柏木姫菜を好きにしてもいい権利を与える。》




《ハンデとして、柏木姫菜、お前にはカードを渡す。三回だけ見つかってもチャラに出来る。それは雨宮のポケットに入っているから確認しとけ》






「えっ!?俺の!?………あ、マジだ…」





《最後に、新に補足する。もし、見つかっても、捕まら無ければゲーム継続だ。柏木姫菜、お前は今から30分間逃げる時間をやる。30分後には野郎共が探し出すからな。以上。》






今から、30分。正直逃げ切る自信は無い。






『舜!カード貸して!!』


「お、おう。…はい」


『ありがと!!』






クズクズしてられない。
一刻も早く逃げて場所を確保しなくちゃいけない。




アタシの人生が懸かっているんだから。






「それじゃぁ、アタシ行くね!また、1時間後に!」





皆の返事を聞かずに踵を返して走り出す。






アタシは負けない。





全然勝ってみせる。





頑張れアタシ!!









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