愛玩子猫のしつけ方





「俺らんとこにも来たよ~。教育実習生。」



葉山くんののんびりとした声が昼下がりの公園に響く。



「……咲学の教育実習生も付属の大学生でしょ?どんなの来るわけ?」



なぜか今日は葉山くんと凛子まで一緒に、教育実習期間の一日目なせいか…昼で終わった学校の帰りに4人で近くの公園に来ています。




「ん~…どうってことないけど…。それなりにイケメンで~、爽やか系?なっ!由貴ちゃん?」



葉山くんはそう言っていつもの如く口数の少ない由貴くんを振り返る。



「…………俺は、苦手。」



由貴くんはぼそりと一言。



由貴くんが苦手な人かぁ……。と、あたしは頭をひねる。



「あぁ~、確かにあんま距離感ない先生だよな~?一条(イチジョウ)先生って…」



葉山くんがうんうんと頷きながら答えると



「……あんたみたいなヤツじゃない。」



凛子がズバッと突っ込んだ。



「凛子さま~…。それじゃあ俺が由貴ちゃんの苦手なヤツみたいじゃんか~~っ!?なんとか言え!由貴ちゃんっ!」



「…………。」



由貴くんは葉山くんの視線をフイッと顔を背けて無視してしまった。



「おぉい………っ!?なんだその態度ーーっ!?」



「………おまえうるさい。」




そのやりとりが可笑しくてあたしはクスクス笑った。



凛子は呆れた顔をして…変なコンビねぇ…とつぶやいた。







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