愛玩子猫のしつけ方




勝手に合宿に来てしまったことを叱れば、



「………だって……、由貴くんに逢いたくてたまんなかったんだもん~~……。」



可愛い頬を膨らませて俺のことをじっと見つめてくる。



俺は片手で思わず熱くなる顔を覆って隠す。



「……でも、由貴くんの言うこと聞かなくてごめんなさい……。」



拗ねていたかと思えば、今度はしゅんと俯いて………ごめんなさいと素直に謝ってくる。



にこちゃんは本当にめちゃくちゃ可愛いと思う……。



よく知る前から可愛い子だと思っていたけど、彼女になってにこちゃんのことがよくわかる度にそうとばかり思ってしまってほんと……困る………。



「………ちゃんと、次からは気をつけること。」



だからどうしても彼女に甘い俺。



「……はいっ!~~~っ、由貴くぅ~~んっ!好き好き~…」



「…~~~っ。」



くっついてすりよって……甘ったるいことばかりを俺に言う。



甘やかさないでいられるほうが難しい…………。








< 82 / 283 >

この作品をシェア

pagetop