ちっさいオッサンの奇跡

「あ、相原!
今来たのか?」


職員室を出たところで今一番会いたくない奴の声がした。

即90゚回転。



教室へ走る。


「相原…?」



「ちょっと、待てぃ!!
奴がいたじゃろうが!!

てか早いぃぃ!!」



必死に肩に掴まるオッサンが叫ぶ。



アイツが追ってこないのを確認して、速度を落とし教室に入る。



「何故逃げたのだ?」


……。


「おーい。」


……。


「無視をするでない!!」



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