ちっさいオッサンの奇跡

会議が終わり、自分の仕事も終え、帰ろうとしたら、アイツも一緒に席を立った。


そういやコイツ、途中から暇そうにうーちゃんと遊んでたな。



帰り支度を始めるコイツ。


…何なの?



「じゃ、お疲れしたー。
相原、送るよ。」



…なんでそうなる?


「意味わかんないんですけど。」

「だって、具合悪いんだろ?
俺がちゃんと家まで送り届けます。」


まーたそうやって紳士。


そーゆーことやってっから、あたしなんかに惚れられるんだよ。


まぁ、コイツは誰にでもこんな感じなんだけど。



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