ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
悠陽と私は、揃って元ちゃんに頭を下げた。



「せやけど、先生だけが犠牲になる事は止めてや?」



悠陽が元ちゃんに釘刺すように、私たちだって非を追う事を約束させた。

元ちゃんだけが、私たちを守ろうとするのは、おかしいもんね。

私と悠陽だって、元ちゃんを守ったり、支えたりしたい。

…家族やからね。

元ちゃんにだけ、負担を掛ける事はしたくない。



「悠陽も愛陽も、俺の宝物やな」



元ちゃんは嬉しそうに微笑み、ビールを呑んだ。

私も元ちゃんの腕の中で、悠陽に差し出された、最後の串カツを頬張り、店を出る事にした。
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