‐Ever Lasting‐
崇められるだけの姫
街は夏の日差しと人々の熱気に包まれている。
夜が濃く色づいてもその勢いは治まりそうもない。
7月7日。
天を見上げれば澄み切った夜空に数多の命が
光合っている。
世間でいう七夕だ。
私には無縁の事。
生まれてから今日まで
外に出たこともない。
こうして部屋の四角い窓から覗くのが精一杯。
私は自分が大嫌い。