月影
これで全てだな。


手に持っているメモと、買ったものの内容をチェックすると、小太郎は店を出た。

外はあいにくの雨模様で、サァァっと小さく雨の音が辺りに響いていた。


通り雨、か。


そう思い、手を軒先から少し出して見る。
雨脚はそんなにひどくはない。
だが、距離が少しあるので、荷物がぬれてしまう。

少し、ここでこのまま様子を見るか、と、軒先で雨宿りをすることにした。

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