ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
すれ違い
◎優衣



ここ一週間、駿がおかしい。




いきなり、よく迎えに来るようになった。





かと思ったら、あたしとほとんど喋ろうとしない。





他にも意味わかんねぇ言動ばっかする。





あたしは喜んでいいのかわかんねぇよ…。






それに、あたしだってムカツク。





黒田が毎日いろんな奴ら送り込んで来て、ただでさえイラついてんのに…。






「優衣!」

「あ、裕吾。」

「またか?」

「今昼休みなのになー!汐莉教室に置いて殺りにきた。」





駿のことを考えながら、校庭で戦ってた。




学校が近い裕吾がたまたま通りかかった。






「…どうした?」

「は?」

「なんか暗い顔に見えたから。」






暗い顔なぁ…。




そうかもな。





あたし、駿と話したい…。




近づきたい…。




これが汐莉が言ってたことか?






「優衣?また飛んでるぞ!」

「え、あぁ…。」






それから少し裕吾と話してから教室に戻った。





やっぱり裕吾とは気が合う。




けど、これは好きとは違うってわかる。






駿に向けての気持ちが好きってことだって、今ならわかる。





でも、あたしだってあんな状態の駿とはしゃべれる気がしない。





近づくなんて絶対にムリ。





だって絶対ケンカになる。





あぁー…!




なんかまたわかんなくなってきたー…。





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