ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
忘れてません?
◎優衣



駿と仲直りして数日。




テンション良好。





あれから、宇佐にはかなり説教されたし、汐莉にも怒られた。





けど、2人ともあたし達が成長出来たなら良いって。





組の奴らもそう言ってくれた。






正直ちょっと泣きそうになったことは絶対秘密だけどな…。







「って、おい!優衣、忘れてるよね?黒田のこと…。」

「あ。」





忘れてた…!




よく考えたら元は全部アイツのせい!





今でも続いてる雑魚共の攻撃もアイツの差し金だった。




すっかり忘れてた〜…。






「早すぎ。なんで1つのことにしか頭使えないわけ!?」

「2つも3つも考えても仕方ねぇじゃん?」






汐莉が盛大にため息をついたのは言うまでもない。







「つーか面倒だからもう殺っちゃっていい?」

「バカ。いくら優衣が強くても相手はあの人が認めた四天王。うかつに手を出しちゃダメ。」






ちっ…。




めんどくせぇ…。






「でも…黒田の情報収集って難しいのよね…。」





情報収集…情報…集める…





…あ。






「汐莉…。」

「なに?」

「宝に聞こう!」

「宝…って風林火山の林?バカ!向こうは忙しいし、そんなこと頼めるのアンタぐらいだよ!」

「大丈夫だって♪たまにはアイツも役に立つな!」






というわけで、汐莉を連れてとりあえず屋敷。





あ、もちろん学校はサボリ。






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