ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
策士
◎優衣



急なデートから3日経った。





今、期末テストってやつの一週間前らしい。







「おい、麻野。お前今回赤点とったら留年だからな。」

「ふざけんな。」

「てめぇがふざけんな。」






何て口のわりぃ教師だ!!




つーかこの学校でも留年とかあんのか…。




ってか赤点取ったらダメとか…無理に決まってるし。






いきなり教室で担任に言われた一言にショックを受けた。







「あんた…この学校で留年したら普通とか夢のまた夢だから!」

「汐莉…あたしヤバイ!!」

「今さら…?」






ここまでヤバいとは…。





でもなぁ。




授業とかやってんのかわかんねぇし。






「やってるから!」

「聞いてねぇ…。」

「あんた何のために教室いるの?」





つーか教科書学校に持ってきたことねぇから!





なんでこの学校にテストなんかあんだよ!?





って、もうあたし二年なんだけどな?








かなりのショックを受けたまま、放課後。





ハルの車に乗った。







「あたし…留年かもしれねぇ!」

「あの学校で?」






うっ…。




冷静に真顔で言うなよ…。






< 173 / 374 >

この作品をシェア

pagetop