ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



さて…。




どうしてくれようか。





「なぁ、青山。やっぱここはタイマンじゃねぇか?」

「力バカのあんたに勝てるわけないでしょ?」

「根性ねぇな。」

「先を見通してるって言ってくれない?」





この、いちいち人をバカにした態度がムカつく。





「試しにあたしを殴ってみたら?」

「じゃ、遠慮なく。」






あたしは青山に近づいて一発殴った。




青山はなんの抵抗もしなかった。





「ふふ…あはは!これで父にあんたらを潰してもらう言い訳ができた。」

「は?」

「パパ〜この子があたしを殴った〜!って言えば簡単。」

「青山会になんて勝てるし。」

「誰があんただけって言った?山寺も…いや、風林火山もそこの汐莉チャンもあんたの妹も…消してやる。」





マジ…腐ってる!




根性ないんじゃない。




根性が腐ってる。





「あたしと戦え。なにも巻き込むな!駿もみんなも…。」

「いやだ♪」

「てめぇ…!!」





あたしが青山に本気でかかっていこうとしたとき。





「はいはい、ちょっとストップ〜。」

「優衣ちゃんがこいつの為に手を汚すまでもないで〜!」

「宇佐…と宝…?」

「終わったのか?」

「完璧です、若。」

「やめろ、宇佐…。」





ん?




宇佐はなにをしてきたんだ?





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