ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
玄関で、俺は優衣を抱きしめた。





「駿!?……なんかあったのか?」

「…なんかこうしたくなった…。」





いつもなら絶対、人前でこんなことしたら怒るくせに…。




こんなときに察して抱きしめ返してくるのは反則じゃねぇか?






「悪い…。」

「悪くねぇよ?…恥ずかしかったけど。」

「はは!何人かにバッチリ見られたからな!」





ちょっと復活。




優衣が栄養源みたいになってる…。





「駿、飯…。」

「あぁ、そうだな。行くか。」





大広間に行くと、二手に別れた宇佐は戻ってきてた。





「どうだった?」

「完璧!駿は…って完璧に決まってるか〜。」

「当たり前だろ。」

「ん?元気になってる…。」

「うるせぇ!」





俺たちのやり取りを見てみんなが笑った。




優衣も笑ってるし。





「宇佐さん、元気で当たり前ですよ〜。だって若、玄関で優衣と熱い抱擁交わしてましたから。」

「バカ、宇佐には言うなよ!」

「へぇ〜…俺らが駿ちゃん待ってる間に?ラブラブして?」

「うるせぇな。」





ニヤニヤした宇佐が楽しそうにしてる…。




いやな予感しかしねぇな…。





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