ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



さっさと会計を済ませて雑貨屋を出る。




外で待たせてた優衣はナンパされてる。





「優衣。」

「駿!」

「えっ…この人…」

「なんだよ。」

「山寺組の…」

「…え。まじ?」





俺に気づくとナンパ男たちは居なくなった。




これだから、優衣から目を離したくない。





「まったく…外に出る度ナンパされやがって。」

「あたしのせいじゃないし…。」

「ははっ、わかってるって。あっちに座るか。」





適当なとこに2人で座る。





「優衣、これ付けてやる。」

「うん!」






今まで誰かに物を渡したことねぇのに。




軽い恋愛ごっこしかしてこなかった俺は、何かをあげるのも貰うのも避けてきた。





だけど…優衣になんかあげたいと思ったから。





優衣は嫌がるかなって思ったけど、良かった。





「よし。」

「似合うか?」

「ん。」

「ありがと、駿!」





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