ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ハルは、高校の時付き合ってた年上の女に全てを崩された。




女はハルからも、ハルの父親からも金を巻き上げ、バレたら簡単に逃げた。




ハルの家庭は崩壊、気付けば借金だらけで、目の前で父親が首を切り、慌てて母のところに向かうと、首を吊ってる母を見た。




俺は裏路地で、ボロボロになって死んだ目をしていたハルを見つけ、屋敷に連れて帰ってきた。




話を聞いて、ハルをこの組に入れた。





「最近、ようやく感情を取り戻したよな。」

「あぁ。」





優衣の心配までするくらい。





「そういえば、優衣…。」

「調べてるなかで何かあったか?」

「いや。ってか、居場所と簡単なプロフィールしか調べてねぇから。」

「そうか…。」






夕飯のあとに話に行ってみるか。







夕飯の前に呼びに行ったときも、夕飯の最中も、優衣は普通。





いや、むしろうるさかった…。






メシを食ったらすぐ部屋に戻った優衣。





…行ってみるか。





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