ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「いや、あの…言い始めたの宇佐さんっすよ?」

「バカ!言うなよ!」





また宇佐かよ…。




とことん楽しんでやがるな…。





「宇佐…最近どうも調子に乗ってんな?」

「毎日が楽しくて。」





ホントに楽しんでやがる…。




あ、ヤバイ。




怒る気なくした。





「ったく…。」

「駿は甘いんだよ!!宇佐に。」

「…優衣。」





後ろから声がして、振り向くと優衣だった。





大人らしく平然を装う俺。





どっちがガキかわかんねぇな…。






「宇佐にはなぁ!!これくらいやんなきゃ…わかんねぇんだよ!!」





そう言って宇佐の頭をチョップした優衣。




痛そうだな…。





「う、宇佐…?」

「おい駿!!てめぇの女暴力すぎだろ!!教育しろや!!」

「うるせぇな。自業自得だろ。」





隣で満足そうに笑う優衣。




そんな顔を見て和んでる俺はバカ。






俺…優衣がマジで好きみたいだ。





< 66 / 374 >

この作品をシェア

pagetop