恋愛鏡
▽ 沙恵の恋

『さようならー』


「ばいば~い」


私、高谷沙恵と友達の大宮小夏は、後輩に手を振りながら階段を下りていく。


『沙恵~…今日もお願いがあるんだけど…』


「はいはい。分かってるよ。」


『ありがとうっ!持つべきは友達だよねえ~』


幸せ満開の小夏の笑顔を見ると、ぎゅっと胸が苦しくなる。

でも、同時にまた、今日も会えるんだって嬉しくなる。

< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop