ひねくれ双子の険しい恋路

2.



――麻生静夜、一夜の双子の兄が転入してきてから1日が経った。




パカ。


あたしは「2-A-20」と書いてある自分の下駄箱をあけた。

梨沙は隣で「2-A-21」の下駄箱をあけていた。



『梨沙、あった?』


あたしは自分の内履きを出しながら言った。


「うん…2つ」


梨沙の手には紙切れが2枚。


『はーい回収』


梨沙の手から2通の手紙をスッと取り上げた。



「ホントにいいの…?」

『いーのいーの』


あたしは歩きながら手紙をひらいた。


「砂希、それも?」

『ん?あ、そうそう』


あたしは、梨沙の所に入ってた手紙2枚ともう1枚の手紙を持っていた。


これはあたしの所に入っていたヤツだ。


合計すると、3枚。



――結果。


全部女子からのお呼び出し。

昼休み、体育館倉庫で。


体育館倉庫は校舎から遠くて、目立たないところにあるから、告白やら呼び出しにはよく使われる。



でも、そのおかげで一気に片付けられる。


「ねぇ、最近多くない?」

『そーいう時もあるんじゃない?』


梨沙には「女子からの呼び出し」とは言ってない。

全部告白の手紙だと、嘘をついたまま。





< 167 / 392 >

この作品をシェア

pagetop