ひねくれ双子の険しい恋路


「席につけー!!次の授業の割り振り発表しまーす」


先生の大きな声で我に返った。


ん?


「次の数学、物理の授業は、このクラスを2つに分けて授業します」


なんで?


「センセー、何でですかー」


誰かが聞いた。


「1年生は毎年やる。1学期の間だけなー」


「へぇー」



そんなの初耳だよ。


「ま、発表って言っても、名簿番号の半分くらいで分けるけどな」



じゃあ関係ないか。


「えーと、半分だから…。名簿1番~20番までで半分だ。移動とかナシだからな。詳しくは教科の担当の先生から聞いてくれ。それじゃ」



このクラスの担任は、言うだけ言って去っていく人だ。


「砂希!!」


『どうしたの?』


梨沙は苦い顔をしていた。


「名簿20番って、砂希でしょ……?」


『うん、そーだけど……あ』


今気付いた。


あたしは名簿20番。

梨沙は名簿21番。



「「別れちゃった……」」









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