センセイと私の不可思議恋愛




「大丈夫?姫華ちゃん!!青山先生、刺激強すぎるねん!姫華ちゃん鼻血出すやん」



私は姫華ちゃんの腕を引っ張って、起こそうとする。



でも、姫華ちゃんはトロンとした目で一点を見つめたまま。



「おおおお~い。姫華?こんなことぐらいで倒れてたら、俺と3年間サッカーできひんぞ」




うわ!


今度はおでこにおでこくっつけた。





この人・・・・・・天使の顔した悪魔やぁ~!!


黒岩よりも厄介かもしれん。





トントンとノックが聞こえて、また入部希望者かと思ったら、緑川やった。



「この騒ぎは何ですか。部屋の前に生徒が溢れてますよ」



ジャージに着替えた緑川に、きゅんきゅんしてる瑠美。




「入部希望者が多くて、どうしたもんでしょう」


青山がすっかり表の顔になり、姫華ちゃんを起こしながら言った。





「初日やし、とりあえず見学してもらったらどうでしょう。大越達は、今から練習始めるで」



緑川が、瑠美の名前を挙げたことに、私は興奮!

もちろん瑠美も、嬉しそう。



あ~、たまらんわ。


楽しい!!


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