【短編】花咲か兄さん【企画】



放課後の教室に残ってもらった。


夕暮れで
オレンジに染まった教室。

誰もいない教室に2人だけ。


僕の胸はどんどん早く脈を打って


心臓が
壊れちゃいそうなくらいだった。



「話ってなぁに?」



そう、この笑顔だ。


誰にでも向けられている
このキラキラした笑顔を


僕はいつの間にか
自分だけに向けてくれたら


どんなに幸せだろう。って
考えるようになっていた。





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