桜
勢いで預かるなんて言ったけれど良かったのか?
俺には大学もあるし、色々忙しい。
その間彼女はちゃんと学校へ行ってくれるのだろうか。
お兄さんには話したものの、
家族の人はやっぱり…
あーだこーだ考えるうちにのぼせてしまった。
「……髪伸びたかな…」
そんなことを考えながらリビングに戻ると、彼女はソファーに足を抱えて小さくなっていた。
『…寝てんの?ここで寝てたら風邪引くから、俺ソファーで寝るし、ベッド使えよ…』
そういって肩に触れようとした。
「……?」