桜
ピンポーン…
ピンポピンポピンポピンポーン
「…んだよ、うっせーな!!」
目が覚めた。
「……?」
彼女がいたはずのソファー。
いない。
「…嘘だろ!!!」
俺は飛び起きた。
俺がかけてやった毛布。
テーブルに何やら書き置きがあった。
「学校に行ってくる」
昨日と同じ場所に彼女の荷物もあった。
「…はぁ〜……脅かすなよ……」
ピンポーン!
「だから、誰だよ…!」
しつこいインターホンに少し苛々しながらでる。