桜
「おせぇ…!」
時計の針は11時をさそうとしていた。
レポートを書き終え、風呂も済ませ、あとはあいつを迎えに行くだけ。
それなのに一向に連絡がくる気配がない。
いてもたってもいられなくなった俺は部屋を飛び出した。
でも俺が知ってるあいつの情報なんてないに等しい。
あいつの知り合いのうち、病院、学校…
どこにもいなかった。
「…ったく……、電話の電源もきってるよ。あんだけいったのに無視かよ」
そうか…
忘れてた、一つだけあんじゃん
俺が初めて彼女とあったあのバー。
あいつも常連だった。
俺は車を飛ばした。