ダンデリオン*リング ~真心の愛~
「百合、想像しても彼氏なんかできないわよ?」

「ぶ~。梨乃のいじわる。いいじゃんか、別に。
 初めての高校生になってからの夏休みなんだもん」


大人びた感じの梨乃とは、正反対と言っていいのか。

梨乃と百合って、姉妹みたい。


由香はどうしてるかな、まだ健太君のこと話してないし。



よし、健太君のこと話そうっと。


百合と梨乃の話は置いといて、由香の所に行ってみる。


やっぱり、由香は清楚系かわいこちゃんだ。


「亜美ちゃん、おはよう。今日はお天気でよかったね」


「うん、お天気がよかったけど熱いよね」

「熱いのはしかたないよ。夏だから」


あ、そうだ。はやく健太君のこといっておかないと。



「ねえ、由香今日ね、浩史の友達の芦原健太君が一緒に行くことになったんだ。
 その、前に由香に告白してきた人」


「へえ、そうなんだ。浩史君の友達だったんだ。あの人」


亜美の言葉に一瞬、驚いた顔していたが、

苦笑いになりつつも平静を装っていた。
< 171 / 177 >

この作品をシェア

pagetop