訳アリLife(仮)

『はぁっ…はぁっ』


 思いっきり叫んだせいで、少し息切れる。


『凛…
 落ち着いて?』


『…ごめん』


『…お母さんが、言わなかったのが、悪いのよね』



 …そうなのかな?


 お母さん達が、悪いの?



『…違う』

『?』



 だって、もしお母さん達があたしを拾ってくれなかったら。


 あたし今、こうやって学校に行くことなんてなかったかもしれない。


 こんな暮らし、できてなかったかもしれない。


 
 むしろ、お母さん達に、感謝だよ…



『…お母さん。

 ううん、


 …美咲さん




 ありがとう』


『…っ…』



 美咲さんは、目に涙を溜めていた。


 
 あたしは自分が養子だって知ったこの時。



 1つ大きな決心をした。



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