訳アリLife(仮)
「そんなことがあったなんて…」
一連の話が終わった後、あやかチャンは盛大なため息をついた。
「あやかチャン。
何か、いろいろ話しちゃって…ごめんね」
「ううん、蛍だって。
辛い過去話してくれて、ありがとう」
人に話すと、何だかスッキリした気持ちになれる。
やっぱりあやかチャンに出会えて、良かった。
「…その後にね?
祐二さんと美咲さんが、ここの部屋を探してくれて、高校の手配もしてくれた。
…あたしが正式に入学したのは、『蘭咲高校』ってところなんだ…。
そこで、大翔たちに出逢ったんだ」
「そっか」
本当に、美咲さん達には感謝してる。
ここまで、やってくれて。
「その、美咲さん?達って蛍の蘭咲高校でのこと…知ってるの?」
「あ、うん…」
美咲さん達には、嘘のないようにしてる。
全て、話してある。
大翔とのことも、
転校のことも、
あやかチャンと出逢ったことも、この前電話で話した。
篠塚くんに正体がバレそうになったことも。
───あやかチャンには言ってないけど、
今、あたしが「蛍」って名乗ってることも。