ありがちな恋
「素直じゃないんだから」

「うっせ」

そのまま撫でつづけていたら
愛奈からスースーという寝息が聞こえだした。

「勝手に寝やがって。気楽なやつ」

しょうがない。寝かすか、このまま。

愛奈をベッドに運ぶ。そのあとリビングに
行こうとしたとき、いきなり愛奈が俺を
布団に引っ張りこんだ。

「愛奈!何すんだよ!…って寝ぼけてただけか?」

よし!抜けだそう!と思ったが強く掴まれて
なかなか離れない。おいおい、勘弁してくれよ。
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