ありがちな恋

軽い重み

「おばさん、ただいま」

「あら健くん、おかえり。でもどうしたの?」

今は愛奈の家のリビング。
おばさんがいたので挨拶
をした。

「え?ああ、愛奈が電車の中で眠ったから
おぶって帰ってきたんだよ」

「あら、そうなの?わざわざごめんなさいね?
たたき起こせばよかったのに」

「もうやったよそれ。でも起きなかったから
こいつ。まあ、疲れてんだろ。それに気持ち
よさそうに寝てたから」

「相変わらずやさしいのね~。健くんは~
昔はあんなに小さかったのに~」

なんだなんだ。めちゃくちゃババくさいこと
いってるぞおばさん。
口に出したら何されるか分からないので
口にはしなかったが。

「まあこいつ寝かしてくる」

「じゃあお願いね~」
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