ありがちな恋
「おう。早く行こうぜ遅刻っすぞ」

愛奈も時計を確かめて頷く。

「そうだね!早く行こう!」

空に浮かんでいる雲を見ながら学校にいく。
今日は髪を二つに束ねてツインビーム・・・じゃなくてツインテールにしていた。いつも思ってることだが何でこいつに彼氏が出来ないんだろうな。

「今日も可愛いな、お前は」

幼馴染だからこそ恥ずかしげもなく言える一言。

「え!?そう!?ありがとっ!照れるなぁ~」

愛奈は顔を赤くして笑っている。そんなにうれしいのか褒められると。

「いまさら、照れるなよ。なんでそんなに可愛いのに
彼氏できないんだろうな」

急に不機嫌になる。なぜだ!?

「お兄ちゃん」

愛奈が俺のことをジト目で見てくる。

「な・・・なんだ?」

「また私のこと怒らせたいの?」

「いや、すいませんでした」

「分かったんならいいよ!しょうがないから許してあげる」

今日も愛奈は訳が分かりませんでした。
彼氏の話題を出すとなんでこんなに不機嫌になるんですか?お母さん。


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