ありがちな恋
アイス屋「ストロベリー」の帰り道
愛奈はまたしても不気味に笑っている。
怖いったらありゃしない。こいつがこんな笑顔で笑ってるときって
いいことがあったためしがない。とにかく怖いので帰りの足をいつもより
早めて帰った。

「おい、愛奈!家着いたぞ」

「ん?うん。それじゃまた明日ね!絶対一緒に行こうね!」

「分かってんよ。ほんじゃな」

夕食が待っている。早く入ろう。
俺の休日は愛奈によって灰色に染められたのであった。
まあ、それなりに楽しかったけどな?
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