婚約者は俺様なオタク様★




佐藤の目は誤魔化せない。
だから結構、俺は正直に答える。



「見合いだよ。それで付き合わなきゃなんねぇから付き合ってるだけ。まぁ卒業するまでだけどな」




「とか言って、高田くんは本気だったりしてね?」



そう言って佐藤はニコッと笑う。



何だ?

その顔は…。



「んなわけねぇよ。俺があんな女に本気になるとか」




「そうかな?見た感じは、そう見えたけど」



見た感じ?


あぁ1回目の“日曜デート”の時のことか?






< 156 / 172 >

この作品をシェア

pagetop