舞い降りた天使と悪魔
「それでやれるだろう」
「ハルクっ!!」
「やらなきゃダメですか‥?」
俺は床に膝を預けた。
ノエル‥お前を殺せねぇよ‥っ
「お前は二度も任務を放棄したな。
その罰だ」
「ハルク‥っ」
‥罰。
俺は放り出された槍を持ち、腰を上げてノエルの元へ歩み寄った。
「お願‥いっ‥やめて‥っ!」
「悪ぃ」
槍を振り下ろした先に、ノエルの瞳孔が開いた瞳。
「チャンスを与えても良いぞ」
その言葉に槍がノエルの皮膚を貫通する前に止まった。