思い出は消えない
朝の検診の時間に

看護婦さんが来た。

「体調どぉ?」

「今のところは、大丈夫みたいです。」

「そっか。今日は時々、様子見に来るからね。」

「わかりました。」

今日の萩夜は

いつ、なにが起きるか

わからない。

(もし発作が起きたら…。)

頭にあるのは

それだけだった。
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