思い出は消えない
静かに病室の戸を開けた。

「萩夜?」

「おぅ、真嬉!」

(よかった!元気だ!)

「昨日の夜、元気なかったから、心配しちゃった!」

「大丈夫だって言ったろ!…ゴホッオホッ…ゴホッ!」

「萩夜?ちょっと深呼吸しよっか。」

私は気づいてた。

最近、萩夜の咳が

多くなってきてたことに。
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