思い出は消えない

余命宣告

「萩夜!卒業おめでとー!卒業証書貰ってきたよ!」

「さんきゅー!ちゃんと渡せよ!」

「ちゃんとって?」

「卒業式みたいに、両手で渡せ!」

萩夜はそう言うと

私の前に立った。

私は両手で萩夜に

卒業証書を渡した。

「ありがとっ!てか、学校かなり行ってねーのに、証書貰っていいのかな?」

って、笑ってた。
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