恋するマッシュルーム

ポチャン。


あったかい。


コーヘーの家のお風呂は以外と広かった。


アイツ、キノコのくせに良い部屋住んでやがるな。


私のアパートとはワンルームだしお風呂もユニットバスで狭い。


キノコのくせに生意気な…。


心の中でそう毒づいていると、内股についているキノコっぽい形の赤い斑点がやけに目についた。


何だか今日はキノコに振り回されている気がする。


コーヘーの、いやキノコの部屋にうっかり泊まってしまったし、おまけに昨日の記憶も無い。


ズボンは履いていたけど中身はノーパンで、しかもそれがキノコパンツと来てる。


コーヘーをキノコキノコ呼んでいた呪いか…!?


宿敵コーヘーの呪いなのだろうか!?



私はナゼだかキノコグッズがとても好きで、マグカップやクッション、ストラップもキノコで揃えていたのだけれど、もうキノコグッズを集めるのは止めた方がいいのかもしんない…。


だって呪いが怖いもの!


とりあえず、もうキノコ柄のパンツを買うのだけは止めようと思った。


そしてとりあえずお風呂を出たら、何はなくとも真っ先にパンツを履こう!と心に誓いながらシャワーを浴びたのだった。


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