恋するマッシュルーム
ますます訳の分からなくなった私に、
タロー君はクスッと笑って、
「カナちゃんココアトついてる。」
と言って首筋を指さした。
えっ!?
ココに一体何のアトがついているって言うの!?
今朝起きてからというもの、分からない事ばかりが立て続けに起こっている。そんな私は、また分からない事が増えてしまった!という焦りを覚えた。
焦った私は、急いでタロー君にバイバイをすると、踵を返して慌ててバスルームに逃げ込んだ。
そして再び鏡の前に立って確認してみる。
すると、タロー君が指さした首筋には…あの赤い斑点が1つ出来ていた。
ギャーッ!!!!
何この斑点!?
やっぱ広がってんじゃないの!?
さっきは胸元とおヘソ周りと内股辺りにあったが、首筋にまで出来始めたとは!?
ああああ、恐ろしい!
今日は早く帰って皮膚科に行こう!
ああ、でも今日は休日だから病院やってないじゃん!!!