恋するマッシュルーム

ますます訳の分からなくなった私に、


タロー君はクスッと笑って、



「カナちゃんココアトついてる。」



と言って首筋を指さした。



えっ!?

ココに一体何のアトがついているって言うの!?


今朝起きてからというもの、分からない事ばかりが立て続けに起こっている。そんな私は、また分からない事が増えてしまった!という焦りを覚えた。


焦った私は、急いでタロー君にバイバイをすると、踵を返して慌ててバスルームに逃げ込んだ。


そして再び鏡の前に立って確認してみる。


すると、タロー君が指さした首筋には…あの赤い斑点が1つ出来ていた。



ギャーッ!!!!


何この斑点!?
やっぱ広がってんじゃないの!?


さっきは胸元とおヘソ周りと内股辺りにあったが、首筋にまで出来始めたとは!?


ああああ、恐ろしい!


今日は早く帰って皮膚科に行こう!


ああ、でも今日は休日だから病院やってないじゃん!!!

< 34 / 195 >

この作品をシェア

pagetop