恋するマッシュルーム

「アタシ達にはそんなに迷惑かかってないわよ、カナがあんなに酔っ払ったの初めてだし、私だってそういう経験あるしね。だけど、一番迷惑かかってんのはコーへー君なんだから、カナちゃんとお礼言いなさいよ?」



ああ、ありがとうユカリン。さすがしっかりした女だよアンタ。



「分かってるわ。」



「本当に分かったなら今度ちゃんとコーヘー君に私の事紹介してよね。」



ああ、しっかり&ちゃっかりした女だよユカリン。



「…コーヘーに言っておくよ。」



アイツまた怒り出さなきゃ良いんだけど。



「頼んだわよ?また飲み会開催してね!じゃあアタシ今から合コンだから。」



ユカリン…


女子スキルが高すぎるっ!


コーヘーを狙いつつも更なる出会いを求めるとは!


そんなガッツあるユカリンならば、絶対に良い男を捕まえる事だろう。


私には無いガッツだ…。



「ユカリン頑張ってね。」



「あたぼうよ!」



そして気合いを入れたユカリとバイバイして電話を切った。

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