恋するマッシュルーム

「何でキスマークなんか…」



そうよ…、


キスマークなんか私に出来るハズが無い、


キスさえした事の無い私が、一晩でこんなに沢山のキスマークが身体に出来る訳が無いのだ…。


それは…


ある仮説を除いては。


だけど…


そんな仮説有り得ない。


有り得ちゃいけない。


想像すらためらわれる。


そんな事ある訳が無いと、色々と想像してみてはどんどん青ざめて行く私。


そんな私とは対照的に、私が青ざめれば青ざめる程、目の前で楽しそうに怪しく瞳を光らせるこの男に…



私の身体は芯から震えた。


< 62 / 195 >

この作品をシェア

pagetop