■溺恋■
第3章
月曜日。

気分ルンルンだよ

だってさ
サトルに会えるんだよ

土曜も日曜も
忙しくて
メールしかできなかったけど
今日は
顔見れるね



登校時間
いつもサトルは
時間ぎりぎり

あたしはそれより5分早い

でも
このごろ
がんばって
遅刻するかもしれない
リスクを犯してまでも
サトルと一緒の時間に
登校したいって
思い始めた


だいたい
早起き、
苦手だし

夜型だし

めっちゃ夜型だし



サトルも
一緒



だからメールも
だいたい夜だよね


お互い
どっちかが
限界くるまで
メールして


でもだいたい
サトルが
寝るの早いよね


あたしは
しようと思えば
徹夜だってできるよ?


サトルのためなら
火星までだって
体ひとつでいける

・・・
それは
さすがに
無理かもね


まぁ
例えだよ、
一種の


そんくらいサトルのこと
だいすきなんだ


愛しては
いない


だって
これは
まだ

でしょう?


人を愛したことなんて
ないから
何が愛なのかなんて
分からないけど

たぶん
これは
まだ
今のところは



だよね



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